OpenPose 1.7.0をWindows11にインストールしてみる
OpenPoseを研究で使い始めました。
この手のオープンソースはUbuntuなどのLinux環境で使用するのが一番よいでしょう。
しかしながらLinux環境でのGPUを使用するCUDAの環境を整えるのがなかなか大変ですので、
簡単なプログラムで使用するのであれば、Windows環境で動作させるほうが便利です。
WIndows環境にOpenPoseをインストールしてみます。
今回は、いつの間にかアップデートされてしまった、Windows11にインストールしてみます。
前準備
OpenPoseのURLは以下です。
https://github.com/CMU-Perceptual-Computing-Lab/openpose
![](https://www.tomolab.net/wp-content/uploads/2022/04/スクリーンショット-2022-04-30-15.50.33-1024x767.png)
オープンソースですので、ソースファイルともどもGithubで公開されています。
今回は、ビルドして使用するのではなく、お手軽にバイナリーファイルをダウンロードして使用します。
まずは、公式Webの 4. Installationを熟読します。
![](https://www.tomolab.net/wp-content/uploads/2022/04/スクリーンショット-2022-04-30-16.02.04-1024x703.png)
一番頭に、download and use the latest Windows portable version of OpenPoseと書いてあるので、こちらを見ます。
![](https://www.tomolab.net/wp-content/uploads/2022/04/スクリーンショット-2022-04-30-15.49.22-1024x420.png)
なるほど。手順が書いてあります。
NVIDIA Driver & CUDA Toolkit & cuDNN
まずは、1. OpenPoseをインストールする前に Nvidia driversをインストールしろと書いてありますね。GeForce Experienceが良いみたいです。
ドライバをダウンロード、インストールした後には、この手の深層学習AIに必要な、CUDA ToolkitとcuDNNをインストールします。
https://developer.nvidia.com/cuda-toolkit
CUDA Toolkitはここからダウンロードします。
私はWindows11ですので、[Windows] → [x86_64] → [11] → [exe(local)]と選びました。
![](https://www.tomolab.net/wp-content/uploads/2022/04/スクリーンショット-2022-04-30-15.48.59-1024x705.png)
ダウンロードした、CUDA Toolkitを実行してインストールします。
cuDNNは、以下からダウンロードできます。
https://developer.nvidia.com/cudnn
cuDNNは、NVIDIA Developer Program Membershipに入会が必要なので、アカウントを作ってログインします。
![](https://www.tomolab.net/wp-content/uploads/2022/04/スクリーンショット-2022-04-30-16.17.03-1024x620.png)
cuDNNをダウンロードし、ダウンロードできたzipファイルを展開します。
デフォルトでは、CUDA Toolkitは、
C:¥Program Files¥NVIDIA GPU Computing Toolkit¥CUDA¥v11.6
にインストールされているので、
そこにcuDNNのファイルをコピーします。
![](https://www.tomolab.net/wp-content/uploads/2022/04/スクリーンショット-2022-04-30-16.20.08-1024x600.png)
環境変数
次に環境変数を設定します。
[コントロールパネル] → [システム] → [バージョン情報] → [システムの詳細設定]と選び、システムのプロパティを開きます。
そこから、[環境変数]を選択し、環境変数を表示します。
するとシステムの環境変数に、[CUDA_PATH]と[CUDA_PATH_V11.6]が設定されているのが分かります。
これを確認しておきます。
そして、CUDNN_PATHを追加します。
今回は、cuDNNをCUDA Toolkitのフォルダにインストールしたので、CUDA Toolkitのフォルダをします。
![](https://www.tomolab.net/wp-content/uploads/2022/04/スクリーンショット-2022-04-30-16.34.48-1003x1024.png)
OpenPoseのインストール
前準備はここまでにして、OpenPoseをインストールしていきましょう。
https://github.com/CMU-Perceptual-Computing-Lab/openpose/releases
このURLにWindows用のビルド済みバイナリーファイルがあります。
![](https://www.tomolab.net/wp-content/uploads/2022/04/スクリーンショット-2022-04-30-16.42.47-1024x561.png)
openpose-1.7.0-binaries-win64-python3.7-flir-3d_recommended.zip をダウンロードしましょう。
任意のフォルダに、展開します。
今回はC:¥toolに展開してみました。
Windowsのタスクバーの検索に[cmd]と入力し、コマンドプロンプトを開きます。
cmd
コマンドプロンプトが開きましたので、OpenPoseを展開したフォルダに移動します。
![](https://www.tomolab.net/wp-content/uploads/2022/04/スクリーンショット-2022-04-30-16.48.37-1024x541.png)
まだモデルがダウンロードされていませんので、モデルをダウンロードします。
getBaseModes.bat と getCOCO_and_MPII_optional.batを実行して、モデルをダウンロードします。
C:¥tool¥openpose¥models>getBaseModes.bat
C:¥tool¥openpose¥models>getCOCO_and_MPII_optional.bat
ダウンロードされるまでしばらく待ちます。
![](https://www.tomolab.net/wp-content/uploads/2022/04/スクリーンショット-2022-04-30-16.51.57-1024x598.png)
モデルをダウンロードしたら、C:¥tool¥openposeに戻り実行してみましょう。
OpenPoseの実行
C:¥tool¥openpose>OpenPoseDemo.exe --video ./examples/media/video.avi
と入力し、OpenPoseを実行してみましょう。初回は少し時間がかかるかもしれません。
![](https://www.tomolab.net/wp-content/uploads/2022/04/スクリーンショット-2022-04-30-17.07.45-1024x603.png)
実行できました。
多彩なオプションがありますので、
C:¥tool¥openpose>bin¥OpenPoseDemo.exe --help
で確認しましょう。
お疲れ様でした。