OpenPose 1.7.0をWindows11にインストールしてみる

OpenPoseを研究で使い始めました。

この手のオープンソースはUbuntuなどのLinux環境で使用するのが一番よいでしょう。

しかしながらLinux環境でのGPUを使用するCUDAの環境を整えるのがなかなか大変ですので、

簡単なプログラムで使用するのであれば、Windows環境で動作させるほうが便利です。

WIndows環境にOpenPoseをインストールしてみます。

今回は、いつの間にかアップデートされてしまった、Windows11にインストールしてみます。

前準備

OpenPoseのURLは以下です。

https://github.com/CMU-Perceptual-Computing-Lab/openpose

オープンソースですので、ソースファイルともどもGithubで公開されています。

今回は、ビルドして使用するのではなく、お手軽にバイナリーファイルをダウンロードして使用します。

まずは、公式Webの 4. Installationを熟読します。

一番頭に、download and use the latest Windows portable version of OpenPoseと書いてあるので、こちらを見ます。

なるほど。手順が書いてあります。

NVIDIA Driver & CUDA Toolkit & cuDNN

まずは、1. OpenPoseをインストールする前に Nvidia driversをインストールしろと書いてありますね。GeForce Experienceが良いみたいです。

ドライバをダウンロード、インストールした後には、この手の深層学習AIに必要な、CUDA ToolkitとcuDNNをインストールします。

https://developer.nvidia.com/cuda-toolkit

CUDA Toolkitはここからダウンロードします。

私はWindows11ですので、[Windows] → [x86_64] → [11] → [exe(local)]と選びました。

ダウンロードした、CUDA Toolkitを実行してインストールします。

cuDNNは、以下からダウンロードできます。

https://developer.nvidia.com/cudnn

cuDNNは、NVIDIA Developer Program Membershipに入会が必要なので、アカウントを作ってログインします。

cuDNNをダウンロードし、ダウンロードできたzipファイルを展開します。

デフォルトでは、CUDA Toolkitは、

C:¥Program Files¥NVIDIA GPU Computing Toolkit¥CUDA¥v11.6

にインストールされているので、

そこにcuDNNのファイルをコピーします。

環境変数

次に環境変数を設定します。

[コントロールパネル] → [システム] → [バージョン情報] → [システムの詳細設定]と選び、システムのプロパティを開きます。

そこから、[環境変数]を選択し、環境変数を表示します。

するとシステムの環境変数に、[CUDA_PATH]と[CUDA_PATH_V11.6]が設定されているのが分かります。

これを確認しておきます。

そして、CUDNN_PATHを追加します。

今回は、cuDNNをCUDA Toolkitのフォルダにインストールしたので、CUDA Toolkitのフォルダをします。

OpenPoseのインストール

前準備はここまでにして、OpenPoseをインストールしていきましょう。

https://github.com/CMU-Perceptual-Computing-Lab/openpose/releases

このURLにWindows用のビルド済みバイナリーファイルがあります。

openpose-1.7.0-binaries-win64-python3.7-flir-3d_recommended.zip をダウンロードしましょう。

任意のフォルダに、展開します。

今回はC:¥toolに展開してみました。

Windowsのタスクバーの検索に[cmd]と入力し、コマンドプロンプトを開きます。

cmd

コマンドプロンプトが開きましたので、OpenPoseを展開したフォルダに移動します。

まだモデルがダウンロードされていませんので、モデルをダウンロードします。

getBaseModes.bat と getCOCO_and_MPII_optional.batを実行して、モデルをダウンロードします。

C:¥tool¥openpose¥models>getBaseModes.bat
C:¥tool¥openpose¥models>getCOCO_and_MPII_optional.bat

ダウンロードされるまでしばらく待ちます。

モデルをダウンロードしたら、C:¥tool¥openposeに戻り実行してみましょう。

OpenPoseの実行

C:¥tool¥openpose>OpenPoseDemo.exe --video ./examples/media/video.avi

と入力し、OpenPoseを実行してみましょう。初回は少し時間がかかるかもしれません。

実行できました。

多彩なオプションがありますので、

C:¥tool¥openpose>bin¥OpenPoseDemo.exe --help

で確認しましょう。

お疲れ様でした。

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